第40回 酒井啓子(2022)『「春」はどこにいった世界の「矛盾」を見渡す場所から 2017-2022』みすず書房.



ジェンダー、外国人差別、排外主義、セクシュアルマイノリティ、原発、基地、オリンピックなど、いま日本社会はさまざまな問題を抱えています。
この状況を私たちはどう受け止め、変えていくために、どんな行動をとればいいのでしょうか?
この連続イベントでは、幅広い交友関係を持つ社会学者の梁・永山聡子さんが、いま会いたい人たちをゲストに招き、現在の取り組みや今後について迫ります。
東京・田原町にある書店「Readin’Writin’ BOOKSTORE」で月1回開催します。途中の回だけの参加も大歓迎です。

「聡子の部屋」より皆さまへ
「聡子の部屋」は2019年12月から開始し、無事に3周年を迎えることができました。はじめてすぐに新型コロナウィルスの感染拡大しました。コロナにもめげずに2022年12月まで一度も休まず、毎月1回田原町のReadin'Writin' で開催できています。
これもたくさんのみなさまの応援と参加、ゲストの素晴らしい経験の共有とトークおかげでございます。
また、「聡子の部屋」はたくさんの人たちによって創られています。配信担当のスタッフ、HP担当のスタッフ、イラスト・宣材担当のスタッフなどがいるから毎月しっかりと運営できています。柱は、企画運営・司会の聡子さん、企画運営・会場の落合さん、企画運営のSYさん、配信のATさんです。
有料イベントですが、運営経費がかかるため、聡子さん、支えるスタッフに適切な謝金を渡せるに至っていません(一部アルバイトには法定謝金を支払っています)。また講師に対しても大変薄謝であります。
2023年の目標は、講師の方、運営側に適切な謝金を支払うことです。それにはさらに多くのみなさまの参加をお待ちしております。
聡子の部屋 一同


第41回
【イラク戦争から20年②】
「中東で政治化される女性身体」(2023/5/19 Fri)
ゲスト:鳥山純子
【イラク戦争から20年】特集にあたり
2003年3月、アメリカは「イラクが大量破壊兵器を隠している」として、国連安全保障理事会の決定もないままに攻撃に踏み切り開戦。結局、大量破壊兵器は発見されずに、日本はこの戦争に「人道復興支援」の名の下に自衛隊を派遣しました。日本社会も当事者です。
「聡子の部屋」では、イラク戦争がもたらした社会への影響は大きいと考え、20年の節目として、今一度考えようと、特集を組みます。
第二弾は、ジェンダー研究の視点から中東を考えます。
聡子の部屋 第41回 「中東で政治化される女性身体」ゲスト:鳥山純子さん(立命館大学国際関係学部)
中東が西欧の仮想敵とされる中、女性の身体には対立を正当化する政治が投影されてきました。対象となった女性身体は、女性の日常感覚とは異なる文脈で意味付けされ、分断の象徴とされてきました。ベール着用をめぐる政治議論はその一例です。今、ポジショントークに囚われずに中東の女性身体を語るにはどのようなアプローチが可能でしょうか。分断ではなく共通項としての女性身体を回復する方法を考えます。
日 時:2023/5/19(金)
参加費:1,500円
方 法:会場参加、またはオンライン配信(YouTube)
過去のイベントはこちら


ホスト 梁・永山聡子
成城大学グローカル研究センター研究機構客員研究員/立教大学兼任講師
専門:社会学・ジェンダー・フェミニズム研究、社会運動論、朝鮮半島の歴史と社会運動
研究課題:ポストコロニアル社会における植民地主義残滓のフェミニズム(旧宗主国と被植民地国におけるフェミニズムの権力関係)
考察事例:リプロダクティブヘルツライツ、在日朝鮮人女性のアクティビズム、日本軍性奴隷制問題・解決運動
特定NPO法人アジア女性資料センター理事、ふぇみ・ゼミ運営委員、在日本朝鮮人人権協会性差別撤廃部会・運営委員、希望のたね基金・運営委員。関東近郊8大学で非常勤講師をしている。在日朝鮮人3世である。
著書:『ガールズメディアスタディーズ』(北樹出版)、共著『社会学理論のプラクティス』(くんぷる)、『私たちの「戦う姫、働く少女」』(堀之内出版)
編集協力:『差別はたいてい悪意のない人がする』(大月書店)
論文:「『他者化』しない姿を模索する ―日本軍「慰安婦」問題解決運動と吉見裁判―」『歴史評論』など。
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