【後から視聴可能】第90回(8/14)「軍事化される福祉 ー米軍統治下沖縄をめぐる「救済」の系譜」刊行記念トーク ゲスト:増渕あさ子さん
- satokonagayamaroom
- 10月5日
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更新日:3 日前
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本書は、米軍統治下沖縄(1945-1972年)において、人びとの生活・生命を守り心身をケアしようとした様々な「福祉(ウェルフェア)」実践が、沖縄を「反共の砦」として軍事要塞化しようとしていた米国の軍事拡張主義・冷戦政策と複雑かつ密接に結びついていた事態を、「軍事化される福祉」という言葉で理論化・問題化している。軍事の論理が優先されたことで沖縄の福祉の現場に生じた〈歪み〉を、様々な力学が輻輳する〈磁場〉として分析することで、沖縄米軍統治の歴史を生命・生活をめぐる政治という最も親密で身体的な次元から再検討することが、本書を貫く問題視座である。これらについて参加者の方と意見交換できれば幸いです。

<ゲスト>増渕あさ子さん 立命館大学/歴史社会学、沖縄占領史、医療史、エスニシティ研究
立命館大学産業社会学部准教授。同志社大学〈奄美-沖縄-琉球〉研究センター研究員。専門は歴史社会学、沖縄占領史、医療史、エスニシティ研究。国際基督教大学卒業後、番組制作会社勤務を経て、東京外国語大学大学院博士前期課程を修了。その後北米に留学し、ノースウェスタン大学歴史学部でM.A.、トロント大学東アジア研究学部博士課程修了(Ph.D.)。主な著作として、“Stamping Out the ‘Nation-Ruining Disease’: Anti-Tuberculosis Campaign in US-Occupied Okinawa”, Social History of Medicine 34 (4), 2021、「公衆衛生看護婦の経験から考える沖縄の戦争と占領」『社会事業史研究』61号、(2022年)、「医療衛生から再考する沖縄米軍占領」歴史学研究会編『日本復帰50年琉球沖縄史の現在地』(東京大学出版会、2024年)など。
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