第83回(5/8)
「国歌National anthem と愛国歌Patriot songs」
ゲスト:上尾信也(あがりおしんや)さん
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近代西欧で生まれた国歌は、国家の歴史と理念を謳う。儀礼・教育の場で国民の統合を表明し、国家の象徴として不変・不可侵性を帯びる。国歌はそもそも愛国歌であった。欧米の独立変革危急から生まれた国歌に対し、西欧の近代化を真似びたアジア・アフリカでは、官製の国歌が制定された。21世紀、グローバルウェストに対峙するグローバルサウスのように「近代」は揺らいでいる。いまや国歌はどのような象徴性を帯びるのであろうか。いまいちど国歌の「出自」を確認してみたい。
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概 要
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日 時:2025/5/8 Thu19:00-21:00
参加費:1,500円
方 法:会場参加、またはオンライン配信(YouTube)
オンライン配信のURLは、開始直前にメール・DMにてお送りいたします。
※会場参加チケットから、オンライン配信チケットへの変更は随時可能です。DM等で主催者へご連絡ください。
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ゲスト
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上尾信也 (あがりおしんや)さん
国際基督教大学大学院修了・学術博士。藝大・早大などでも講座を担当。『歴史としての音』、『楽師論序説』、『音楽のヨーロッパ史』、『吟遊詩人』、『ピアノへの旅』(坂本龍一共著)、『国歌―勝者の音楽史』など著述多数。芸人・楽師、楽器、戦争と平和、祝祭をテーマとしている。




第84回(5/23)
ナチ・ドイツの惨劇を経た世界は、なぜ優生保護法を認めたのか──『優生保護法のグローバル史』刊行記念トーク
ゲスト:豊田真穂さん
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人間の「質」に優劣を定め、劣った形質の者の生殖機能を強制的に奪う旧優生保護法。2024年7月、最高裁大法廷は、本法を「立法時点で違憲」とする判決を下しました。立法時の1948年は、日本は連合国による占領下にありました。周知のように、GHQは、基本的人権を不可侵で永久に保障すると謳う新憲法を自ら起草までしています。そのような状況で、この法律はなぜ成立できたのでしょうか。
編著『優生保護法のグローバル史』では、その背景を、世界的な優生政策・人口政策・純血政策の潮流のなかに探っています。本書では、優生保護法には、優生学の名のもとに人口の「質」を管理する側面と、中絶の合法化と避妊の促進という人口の「量」を管理する側面というふたつの面があることに着目した上で、それらを同時代のグローバルな優生学運動や純血政策(人種主義)、人口政策の中に位置づけることを試みています。
今、話題のセクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(SRHR:性と生殖に関する健康と権利)を考える上でも、避けては通れない重要な歴史の事実を探ります。
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概 要
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日 時:2025/5/23 Fri19:00-21:00
参加費:1,500円
方 法:会場参加、またはオンライン配信(YouTube)
オンライン配信のURLは、開始直前にメール・DMにてお送りいたします。
※会場参加チケットから、オンライン配信チケットへの変更は随時可能です。DM等で主催者へご連絡ください。
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ゲスト
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豊田真穂さん (早稲田大学教員・アメリカ研究/ジェンダー史)
1998年津田塾大学学芸学部英文学科卒業。2006年東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程修了、博士(学術)。関西大学文学部専任講師、准教授を経て、2015年より現職(早稲田大学文学学術院教授)。著書に『占領下日本の女性労働改革―保護と平等をめぐって―』(勁草書房、2007年)、論文に「中絶から避妊へ ——戦後日本における生殖コントロール方法のシフトとアメリカの影響」『歴史学研究』第1007号(2021)など。




第85回(6/20)
「日韓条約と「過去の克服」──基本条約と請求権協定を中心に」
ゲスト:太田修(おおた・おさむ)さん
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戦後・敗戦・解放80年特別企画Vol.5 ➕ 日韓条約60年企画
2025年6月、日韓条約の締結から60年となる。日韓条約とは、基本条約・請求権協定・在日韓国人法的地位協定・文化財協定・漁業協定の総称である。とりわけ、基本条約と請求権協定は、当時の日韓の政治家と官僚が議論を重ねて締結し、両国の国会が批准した法・条約として今日も大きな力を持ち続けている。基本条約と請求権協定とは何だったのか。基本条約第2条の「無効」をめぐる日韓両政府の異なる解釈の本質は何か。2018年の韓国強制動員被害大法院判決に対して、日本政府と被告企業はなぜ請求権協定で「解決済み」だとして韓国司法の確定判決を批判し続けるのか。この法・条約をめぐる対立を克服するためにはどうすればよいのか考えてみたい。
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概 要
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日 時:2025/6/20 Fri 19:00-21:00
参加費:1,500円
方 法:会場参加、またはオンライン配信(YouTube)
オンライン配信のURLは、開始直前にメール・DMにてお送りいたします。
※会場参加チケットから、オンライン配信チケットへの変更は随時可能です。DM等で主催者へご連絡ください。
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ゲスト
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太田修 (おおた・おさむ)さん
(同志社大学教員、朝鮮近現代史)
主著に『〔新装新版〕日韓交渉』(クレイン、2015年)、『朝鮮近現代史を歩く』(思文閣出版、2009年)、「第2章 独裁と民主の相克」『アジア人物史 第12巻アジアの世紀へ』(集英社、2024年)、「日韓請求権協定で「解決ずみ」なのか」内海愛子ほか『日韓の歴史問題をどう読み解くか』(新日本出版社、2020年)、「日朝国交正常化はなぜ必要か」李鍾元・木宮正史編『朝鮮半島危機から対話へ』(岩波書店、2018年)などがある。




第86回(6/29)
「少子化なのになぜ教員不足になったのか?──ケア労働のゆくえを日米比較から考える」
ゲスト:佐久間亜紀(さくま・あき)さん
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教員不足が社会問題になっています。しかし、ちょっと立ち止まって考えてみて下さい。日本では、この数十年間ずっと少子化が進んでおり、教員需要も激減しているはずなのに、一体なぜ、これほど教員が足りなくなってしまったのでしょうか?今回は、私たちの独自調査のデータを基に、教員不足がなぜ起きたのか、そのメカニズムについてお話します。そして、このまま教員不足が放置されたら、日本社会はいったいどうなってしまうのか、子どもをケアする人々に未来はあるのかを、日米比較から考えます。
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概 要
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日 時:2025/6/29 Sun 19:00-21:00
参加費:1,500円
方 法:会場参加、またはオンライン配信(YouTube)
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※会場参加チケットから、オンライン配信チケットへの変更は随時可能です。DM等で主催者へご連絡ください。
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ゲスト
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佐久間亜紀(さくま・あき)さん
(慶應義塾大学教職課程センター教授)
1968年生。早稲田大学卒業。東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。博士(教育学)。スタンフォード大学客員研究員などを経て現職。専門は、教育学、教職論。教師の力量形成の方法や歴史を研究すると共に、各地の学校現場で授業づくりに取り組んでいる。主著に『アメリカ教師教育史』(2017年、第13回平塚らいてう賞受賞)、『現代の教師論』(2019年)、『教育論の新常識』(2021年)『公教育を問い直す』(2023年)。『教員不足-誰が子どもを支えるのか』(2024年)。




第87回(7/4)
「〝生理の貧困〟を考える」
ゲスト:田中ひかるさん
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SNSでもたびたび話題になる「生理の貧困」。そもそも「生理の貧困」とは何なのか。注目されるようになった経緯や現状、その後の自治体などによる対策をふり返ります。そして、生理にまつわる苦労や対処法、性教育のあり方、そして今後の「生理の貧困」対策について語り尽くします。生理に関心のある方、語りたい方、ぜひお集りください。
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概 要
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日 時:2025/7/4 Fri 19:00-21:00
参加費:1,500円
方 法:会場参加、またはオンライン配信(YouTube)
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ゲスト
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田中ひかる(たなか・ひかる)さん
1970年東京生まれ。博士(学術)。女性に関するテーマを中心に、執筆・講演活動を行う。
著書に『生理用品の社会史』(角川ソフィア文庫)、『月経と犯罪 〝生理〟はどう語られてきたか』(平凡社)、『明治を生きた男装の女医 高橋瑞物語』(中央公論新社)、『明治のナイチンゲール 大関和物語』(中央公論新社)、『「毒婦」和歌山カレー事件20年目の真実』(ビジネス社)など。




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特に2025年は、年間を通じて「戦後80年」特集を開催予定です!
この節目の年に、改めて戦争とその後の日本社会のさまざまなトピックに光を当てていきます。
【2025年に取り上げる予定のテーマ】
※変更になる可能性があります
・戦後80年 総論
・東京大空襲
・イスラエルによるパレスチナ虐殺
・部落差別とジェンダー
・朝鮮フェミニスト
・生理用品の歴史
・震災と原発
・屠畜の仕事と差別
・国歌の音楽史
・日韓国交正常化60周年
・兵士のアイドル
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【商品の内容】
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・各回のリアルタイム視聴も可能です。視聴用URLは、イベント開始の30分前を目処にメールにてお送りいたします。
・視聴保証期間は、2026年1月末までです。
・登壇者のご希望などによって、カット編集等をすることがございます。

