第99回
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「近代日本の優生学」
ゲスト:本多創史(ほんだそうし)さん
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2026年特集Vo.1
「相模原障害者施設殺傷事件から10年」何が変わって、何が変わらないのか?
相模原事件は、施設入所者の社会的有用性の欠如を理由として、その殺害を正当化し、しかも犠牲者が大量だった点に特色がある。一方、20世紀前半の近代の優生学は、遺伝学の知見を応用し、遺伝性の障害をもつ人の誕生をあらかじめ防ごうとするものである。だから、相模原事件との共通性を指摘するなら、根底に「社会的有用性に欠ける人は社会の重荷だから消去する」という発想がある、ということだろう(優生思想と言う)。
実は、近代以前、中世社会においても、社会的有用性に欠ける人はそれと把握され、時として重荷だと考えられた。つまりこの認識自体は一定程度普遍的である。だから、優生学の特徴は、社会的有用性に欠ける人を重荷としたことではなくて、誕生前に「消去する」という発想の実践にある。この歴史認識は妥当か。また、現代の生殖技術を用いた障害児の誕生の回避は、法や政治権力の規定によるものではなく、カップルの自己決定としてなされている。それは、近代の優生学の延長上に位置づけられるのか、それともその間に断絶があるのか。さらに、現在われわれは、「社会的有用性に欠ける人は社会の重荷だ」けれども工夫して共存する社会から、「社会的有用性に欠ける人は社会の重荷だから消去する」社会への転換の真っただ中にいるのか、それともそうではないのか。皆さんとともに考えたい。
科学者たちはいかに彼らを〈他者〉として措定し、手術の導入を正当化したのか? 優生学が定着していく様相を描きとった気迫の書。
<こんな方におすすめです>
・相模原事件と優生思想の関係を、歴史的に考えたい方
・優生学・障害・生殖医療をめぐる問題に関心のある方
・「自己決定」という言葉の意味を問い直したい方
・日本近現代史、医療史、障害学に関心のある方
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概 要
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日 時:2026/1/8 Thu 19:00-21:00
参加費:1,500円
方 法:会場参加、またはオンライン配信(YouTube)
オンライン配信のURLは、開始直前にメール・DMにてお送りいたします。
※会場参加チケットから、オンライン配信チケットへの変更は随時可能です。DM等で主催者へご連絡ください。
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ゲスト
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本多創史(ほんだ・そうし)さん
(福島県立医科大学 教員)
1972年東京生まれ。取り立てて得意なことも特技もない凡庸な人間なのに普通の人の嗜好や感覚にはどうしてもなじめず、社会の片隅で棲息する他なくなりました。大学四年のとき、父親が右足を切断して障害者家族に。障害がはじめて自分の問題になり、大学院では聴覚障害者の使用言語を調査しました。その後、研究の方向性を見失って焦った時期もありましたが、やがて優生学史研究を始めました。今後は、近世やそれ以前の日本の障害者のありようを明らかにしたうえで、近・現代日本における優生学・優生思想の登場と展開を位置づけてみたいと考えています。




第100回
1/29
「帝国に抗うには?──『剥き出しの帝国』と日本の反アパルトヘイト運動から考える」
ゲスト:上林朋広(かんばやしともひろ)さん
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ゲスト:
上林朋広(かんばやし・ともひろ)さん
(甲南大学 教員)
甲南大学文学部講師。専門は、南アフリカ史。主要著作・論文に、『南アフリカの人種隔離政策と歴史の再構築――創られた伝統、利用される過去』(明石書店、2025)、『ズールー語が開く世界:南アフリカのことばと社会』(風響社、2022年)、「方向性の喪失?:民主化後三〇年、南アフリカ歴史学の現在」『歴史評論』891号(2024年)がある。
<概要>
発表者も翻訳チームに加わり、昨年刊行されたカィンディ・アンドリューズ著『剥き出しの帝国』(原題:The New Age of Empire)は、レイシズムと植民地主義が、「アップデート」を繰り返しながら、現代のグローバルな格差を維持・拡大してきたと鋭く批判します。今回のトークでは、まず『剥き出しの帝国』の内容を、グローバルな階梯が「白人(男性)性」を中心に築かれ、現在グローバル・サウスと呼ばれる国々もこの論理に組み込まれているというアンドリューズの主張を中心に紹介します。その上で、このような帝国の論理を批判し、変革することを目指した運動として、日本の反アパルトヘイト市民運動の歴史と活動を紹介し、その現代的な意義を検討します。
<こんな方におすすめです>
植民地主義・帝国主義・レイシズムに関心のある方
『剥き出しの帝国』を読んだ/これから読んでみたい方
日本の市民運動史、国際連帯の歴史を学びたい方
グローバルな不平等を「自分の問題」として考えたい方
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日 時:2026/1/29 Thu 19:00-21:00
参加費:1,500円
方 法:会場参加、またはオンライン配信(YouTube)
オンライン配信のURLは、開始直前にメール・DMにてお送りいたします。
※会場参加チケットから、オンライン配信チケットへの変更は随時可能です。DM等で主催者へご連絡ください。




第101回
2/5
「遊廓のなかで読む・書く」
ゲスト:山家悠平(やんべゆうへい)さん
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<概要>
1926年4月、吉原遊廓長金花から逃走した春駒こと森光子は、廃業後にいくつかの雑誌に体験記を寄稿し、2冊の著書も刊行した。同時期に名古屋中村遊廓にいた松村喬子は森の手記を遊廓で読み、後に森と同じく遊廓を逃走し、やはり遊廓を舞台にした小説「地獄の反逆者」を『女人芸術』誌上に発表した。それらの女性たちの作品から浮かび上がるのは、娼妓取締規則によって自由な外出を制限されていても、生活のなかで読んだり、書いたりする女性たちの姿である。新聞や雑誌、本、手紙、様々な「読む」行為を通して女性たちは、自らの位置を探り、苦しい日常を生き抜く智恵を得て、時にはストライキや逃走などの直接行動に結びつけた。あまり知られていない遊廓のなかで読み、そして書いた女性たちの姿を紹介したい。
<ゲスト>
山家 悠平さん
京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。近代日本の遊廓における労働運動を専門とする女性史研究者。著書に『遊廓のストライキ――女性たちの二十世紀・序説』(共和国)、『生き延びるための女性史――遊廓に響く<声>をたどって』(青土社)、編書に『地獄の反逆者――松村喬子遊廓関係作品集』(琥珀書房)がある。小説家でもあり、青波杏名義で『楊花の歌』『日月潭の朱い花』(ともに集英社)、『花咲く街の少女たち』(講談社)がある。
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日 時:2026/2/5 Thu 19:00-21:00
参加費:1,500円
方 法:会場参加、またはオンライン配信(YouTube)
オンライン配信のURLは、開始直前にメール・DMにてお送りいたします。
※会場参加チケットから、オンライン配信チケットへの変更は随時可能です。DM等で主催者へご連絡ください。




第102回
2/26
「障害当事者運動と障害者政策について考える―この問題の当事者は誰だ?」
ゲスト:茨木尚子(いばらきなおこ)さん
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2026年特集Vo.2「相模原障害者施設殺傷事件から10年」何が変わって、何が変わらないのか
ゲスト:
茨木尚子(いばらき なおこ)さん
(明治学院大学 社会学部社会福祉学科 教員)
明治学院大学社会学部社会福祉学科教員。大学卒業後公務員として障害者福祉にかかわる。その後社会福祉学大学院へ。社会学修士取得後、日本社会事業大学助手、共栄学園短期大学講師を経て、現職。
<概要>
障害のある人たちの「当事者」活動にかかわって30年以上。
1980年代、東京都外に建設された都立施設へと措置されていった多くの障害者たちがいました。
なぜ彼らは、生まれ育った土地で暮らし続けることができなかったのか——。
その問いが、障害者福祉を学び始めた原点でした。
その後、家族と暮らす、施設で暮らす、という二択ではない生き方を模索し、
地域で暮らす可能性を広げてきた身体障害当事者運動と出会い、
そこから多くのことを学んできました。
「我々抜きに我々のことを決めないで!」
この言葉は、障害当事者運動にとどまらず、
今やすべての市民活動にとって欠かせないスローガンだと、あらためて感じています。
本回では、
障害当事者運動と障害者政策の関係
その歴史と現在
他の市民運動との共通点や、協働の可能性
についてお話しいただき、参加者のみなさんとともに議論を深めていきます。
<こんな方におすすめです>
相模原障害者施設殺傷事件から10年という節目に、改めて考えたい方
障害者運動・障害者政策に関心のある方
「当事者」とは誰なのか、という問いに向き合いたい方
福祉・社会運動・市民活動にかかわる/関心のある方
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日 時:2026/2/26 Thu 19:00-21:00
参加費:1,500円
方 法:会場参加、またはオンライン配信(YouTube)
オンライン配信のURLは、開始直前にメール・DMにてお送りいたします。
※会場参加チケットから、オンライン配信チケットへの変更は随時可能です。DM等で主催者へご連絡ください。




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