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【後から視聴可能】第99回(1/8)「近代日本の優生学」 ゲスト:本多創史(ほんだそうし)さん

  • satokonagayamaroom
  • 2 日前
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<概要>

相模原事件は、施設入所者の社会的有用性の欠如を理由として、その殺害を正当化し、しかも犠牲者が大量だった点に特色がある。一方、優生学は、遺伝学の知見を応用し、遺伝性の障害をもつ人の誕生を防ぐもので、相模原事件とは直接的には関係がない。関係があるとすれば、「社会的有用性に欠ける人は社会の重荷だから消去する」という根底の発想である(優生思想と言う)。

実は、近代以前、中世社会においても、社会的有用性に欠ける人はそれと把握され、時として重荷だと考えられた。つまりこの認識自体は一定程度普遍的である。だから、20世紀前半の優生学や現代の生殖医療技術(カップルの同意の下、身体侵襲性のない手段で、障害児の誕生を回避する)が19世紀までと異なるのは、「消去する」という点である。この歴史認識は妥当か。また「社会的有用性に欠ける人は社会の重荷だ」けれども工夫して共存する(他なかった)社会から、「社会的有用性に欠ける人は社会の重荷だから消去する」社会への転換は、人為的選択によるというより、抗いがたい時代趨勢(生殖技術革新を中心として)によって成ったものに見える。こうした把握は妥当か。皆さんと共に考えたい。


<ゲスト>

第99回(1/8)「近代日本の優生学」 ゲスト:本多創史(ほんだそうし)さん

1972年東京生まれ。取り立てて得意なことも特技もない凡庸な人間なのに普通の人の嗜好や感覚にはどうしてもなじめず、社会の片隅で棲息する他なくなりました。大学四年のとき、父親が右足を切断して障害者家族に。障害がはじめて自分の問題になり、大学院では聴覚障害者の使用言語を調査しました。その後、研究の方向性を見失って焦った時期もありましたが、やがて優生学史研究を始めました。今後は、近世やそれ以前の日本の障害者のありようを明らかにしたうえで、近・現代日本における優生学・優生思想の登場と展開を位置づけてみたいと考えています。


<本書の紹介>


近代日本の優生学 (単行本)〈他者〉像の成立をめぐって

科学者たちはいかに彼らを〈他者〉として措定し、手術の導入を正当化したのか? 優生学が定着していく様相を描きとった気迫の書。


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