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ゲスト:吉良智子(日本女子大学学術研究員)
日本にとっての近代化とは西欧化であり西欧の制度や教育システム、そして「近代的ジェンダー観」を受容することでした。それは美術も例外ではありません。ジェンダーによる差異的美術教育が成立した戦前、女性画家の戦争参画、「平等」となったはずの戦後美術教育や制度、そしてジェンダー平等を掲げた2019年のあいちトリエンナーレなど、近代から現代まで見通すことで見えてくる「表現の不自由」をアートとフェミニズムの視点から考えてみたいと思います。
▶︎吉良智子(きら・ともこ)
日本女子大学学術研究員
2010年 千葉大学大学院社会文化科学研究科修了(博士(文学))。著書に『戦争と女性画家 もうひとつの「近代」美術』(ブリュッケ、2013年)、『女性画家たちの戦争』(平凡社新書、2015年)。『戦争と女性画家』において女性史青山なを賞受賞(2014年)。『美術手帖』2021年8月号の「特集 女性たちの美術史」において「フェミニズム/ジェンダー美術史って何?」を担当。専門は近代日本美術史、ジェンダー史。
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