booksはこちら
「性教育」(Sexuality Education)は、科学と人権保障を基盤に置いた教育です。日本において、性道徳をベースとした純潔教育を乗り越えようとするなかで、教師や医師らによって性教育は進められてきました。
ただし、その「科学」の名の下で忘れられてきた人びとがいました。そして、その事実に気づき、自らの性教育実践を問い直した教師たちがいることは、あまり知られていません。
誰かを取りこぼさない性教育を進めるために、何を知っておく必要があるでしょうか?知らなければならないのは、教師だけではありません。私たち市民も知っておく必要がもちろんあります。なぜならば、多くの市民(そして教師たちまでも!)が、性教育は「過激」などというバッシングを真に受けて「知らないふり」・「関係ないふり」をしたことで、簡単に性教育実践を阻害する勢力に協力してしまったのですから!
日本の性教育史を紐解きながら、日本の性教育の未来について一緒に考えてみませんか?
▶︎ゲスト:堀川修平
1990 年北海道江別市生まれ。東京学芸大学大学院連合学校教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。専門は、日本の性教育実践と実践者の歴史・性的マイノリティ運動の歴史。埼玉大学、立教大学ほか非常勤講師。一般社団法人“人間と性" 教育研究協議会幹事。
主な論文として、「日本のセクシュアル・マイノリティ運動の変遷からみる運動の今日的課題―デモとしての『パレード』から祭りとしての『パレード』へ―」(日本女性学会『女性学』23、2015)、「“人間と性" 教育研究協議会における性の多様性に関する実践史―教育者の同性愛観に着目して―」(同時代史学会『同時代史研究』11、2018)。『気づく 立ちあがる 育てる―日本の性教育史におけるクィアペダゴジー』(エイデル研究所、2022)が初の単著である
Commentaires