【後から視聴可能】第93回(10/10)「戦争は過去のものなのか?」:『ルポ 戦争トラウマーー日本兵たちの心の傷にいま向き合う』刊行記念トーク:ゲスト大久保真紀さん、後藤遼太さん
- satokonagayamaroom
- 10月18日
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本書は、これまで日本ではほとんど顧みられることのなかった日本兵の戦争トラウマの実態を、子どもや孫の体験からひもといたものです。酒におぼれ、家族に暴力を振るい、中には自死した人もいます。戦場で過酷な体験をした元日本兵のトラウマは家庭や社会に持ち帰られ、PTSD(心的外傷後ストレス症)などの症状として現れ、世代を越えてその影響は続いています。戦争は戦闘行為が終われば終わり、というわけにはいきません。地続きで、いまの社会につながっています。今年はアジア・太平洋戦争が終わって80年。私たちの社会や生活に深く入り込んでいる戦争トラウマの問題を参加者のみなさんと一緒に考えられれば幸いです。
ゲスト

大久保真紀さん 朝日新聞編集委員
1963年福岡県生まれ。国際基督教大学卒。87年朝日新聞社入社。支局勤務を経て東京本社社会部で旧厚生省、遊軍などを担当。鹿児島総局次長を経て、現職。中国残留邦人や虐待を受けた子ども、冤罪被害者、性暴力被害者など、「声なき声」に耳を傾ける取材を重ねる。21年度日本記者クラブ賞受賞。
著書に『ああ わが祖国よ――国を訴えた中国残留日本人孤児たち』(八朔社、04年)、『中国残留日本人――「棄民」の経過と、帰国後の苦難』(高文研、2006年)、『児童養護施設の子どもたち』(同、11年)、『献身 遺伝病FAP患者と志多田正子たちのたたかい」(同、14年)、『ルポ 児童相談所』(朝日新聞出版、18年)など。共著に『虚罪――ドキュメント志布志事件』(岩波書店、09年)、『ルポ 子どもへの性暴力』(朝日新聞出版、24年)、編著に『「『生きる』教育」で変わる未来: 学校を子どもたちの「心の安全基地」に』(日本標準、25年)など。

後藤遼太さん 朝日新聞記者
1983年長野県生まれ。東京大学卒。2007年朝日新聞社入社。静岡総局を振り出しに東京社会部、神戸総局、東京社会部を経て2025年9月から横浜総局次長。社会部では東京地裁・高裁、東京都庁、国会、宮内庁、会計検査院などを担当したほか、パリ五輪・パラリンピックの取材や、1面コラム「天声人語」補佐も経験。記者生活を通じて断続的に戦争や平和に関する記事を執筆したほか、近年はSNSや生成AIを巡る問題も取材している。著書に『もの言えぬ時代 戦争・アメリカ・共謀罪』(朝日新聞出版、2017年、共編著)。







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