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【終了】第11回「レイシズムとは何か――時代・地域・ジェンダーを横断する現象を語る」(2020/11/18)
ゲスト:梁英聖(ARIC代表)
11月の「聡子の部屋」は、反レイシズム情報センター(ARIC)の代表として活躍している梁英聖さんをゲストにお招きし、日本の「レイシズム 」問題を取り上げます。
梁英聖さんは、ちくま新書から著書『レイシズムとは何か』を今月刊行されます。今回は、その本の内容をもとに、日本社会を覆い尽くすレイシズムの問題、そして私たちはそれにどう対抗していけばよいのか、一緒に考えます。
本を読まれた方、これから読む方、どちらも歓迎です!
+++梁英聖さんからのコメント+++
新型コロナウイルス流行によって全世界でヘイトクライムやヘイトスピーチが激化しています。また米国やトランプ大統領はじめ世界の極右政治家が台頭し、それにより差別も激化しています。
なぜなのか。
その原因こそ、レイシズム(人種差別/人種主義)です。
レイシズムとは、人種や民族への差別にとどまりません。それは「死んでいい人間」を作り出す、権力です。
レイシズムは、災害や疫病蔓延時に、「死んでいい人間」をつくりだし、実際に差別させるよう人々を駆り立てる、権力関係なのです。
最悪なことに、この権力としてのレイシズムを、いま国家と極右政治家が行使して、社会を破壊しつつあります。
コロナウイルス流行下で、政治によって「死んでいい人間」を作り出す。
私はこの「レイシズムとは何か」というテーマで、ちくま新書から本を書きました。
今回のイベントでは、この本の基本的な内容について、お話しする予定です。
とくに次の点を取り上げる予定です。
・新型コロナウイルスとレイシズム
・日本のレイシズムの特殊性について
・レイシズムとセクシズムのインターセクショナリティ(交差性)
・一橋大学百田尚樹講演会中止事件の真相
日 時:2020年11月18日(水)18:30開場/19:00開演
参加費:1,500円
梁英聖(反レイシズム情報センター(ARIC)代表)
一橋大学大学院言語社会研究科博士課程在籍。レイシズム研究。著書に、『日本型ヘイトスピーチとは何か―社会を破壊するレイシズムの登場』(影書房、2016年)がある。
ツイッター:https://twitter.com/rysyrys
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