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東アフリカ内陸部に位置するルワンダ共和国では、1994年4月にジェノサイド(集団殺害)が起こり、同年7月に終結した。犠牲者は50万人以上、国外へ逃れた難民は数百万人にのぼる。
ルワンダでは毎年ジェノサイドの犠牲者を追悼する式典が開かれ、その式典の名前はkwibuka(クウィブカ、「記憶すること」の意味)である。ルワンダの人々にとって、ジェノサイドと「記憶すること」は切り離せない。
今回は、私たちがルワンダのジェノサイドを記憶していくことを考える。そのことは、過去の日本の戦争や、現在ウクライナやガザ地区で起こる虐殺を忘却しないためにも重要ではないだろうか。
片山夏紀
早稲田大学 政治経済学術院 現代政治経済研究所 特別研究所員
ルワンダのガチャチャ裁判が命じたジェノサイドの賠償を研究する。農村に住み込み、被害者と加害者への聞き取り調査で得た証言と、警察署に保管される非公開の裁判記録を照合した。
一般向けの著書に『ルワンダの今:ジェノサイドを語る被害者と加害者』、論文に「『ジャガイモをおいしくするもの』:笑いを誘うルワンダ詩」など。
大学授業、市民講座、一般社団法人などでルワンダのジェノサイドを伝え続けている。東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻「人間の安全保障」プログラム博士号(国際貢献)取得。
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