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聡子の部屋 第61回
「日本人」をつくってきた戸籍──その歴史と未来を問う
『戸籍と国籍の近現代史──民族・血統・日本人【第3版】』刊行記念
「日本人」とは何か? この問いは、戸籍とは何か?という問題に帰する。戸籍は日本国籍の証明とされる。では国籍とは何なのか?
戸籍は「家」や「血」の証明として天皇制とも結びつき、日本の「国民」観念を支える道徳的な装置となってきた。その反面、戸籍の歴史は出自やジェンダーをめぐる差別や排除の歴史でもある。
『戸籍と国籍の近代史 第3版』刊行に伴い、戸籍がいかに「日本人」を創出し、そしていかなる矛盾を抱えてきたのかを再考する。

遠藤 正敬(えんどう まさたか)
早稲田大学等非常勤講師
1972年千葉県生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了。博士(政治学)。早稲田大学、宇都宮大学等非常勤講師。専攻は政治学、日本政治史。著書に『犬神家の戸籍-「血」と「家」の近代日本』(青土社、2021)、『天皇と戸籍-「日本」を映す鏡』(筑摩選書、2019)、『戸籍と無戸籍-「日本人」の輪郭』(人文書院、2017、サントリー学芸賞受賞)、『戸籍と国籍の近現代史-民族・血統・日本人』(明石書店、2013)等。
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